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医師が教える薄毛やAGAの治療・対策メディア

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【医師が教える】AGA治療薬の副作用「肝機能障害」とは

薄毛治療

薄毛の悩みを改善するためのAGA治療薬。基本的には安全なAGA治療薬ですが、薬である以上副作用もあります。AGA治療薬の副作用の中には「肝機能障害」が含まれていますが、これからAGA治療に取り組もうと考えている方にとって、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回のAGAタイムスでは、副作用である「肝機能障害」について解説していきます。

AGA治療薬による副作用

AGA治療薬には肝機能障害の他にもいくつかの副作用があります。まず初めに、AGA治療薬の種類とそれぞれの効果・副作用について確認していきましょう。

■フィナステリド

<効果>

フィナステリドは、AGAの原因となる男性ホルモン(DHT)の合成を抑制する治療薬です。AGAの原因となるDHTは、男性ホルモンである「テストステロン」に「Ⅱ型5αリダクターゼ」という還元酵素が結びつき発生します。フィナステリドには、Ⅱ型5αリダクターゼを阻害する働きがあるため、髪の毛の正常な成長をサポートする効果が期待できます。

<副作用>

性欲減退・勃起機能障害(ED)などの男性機能低下、肝機能障害など

■デュタステリド

<効果>

デュタステリドは、フィナステリドと同様の効果を持つ治療薬です。AGA治療薬としてはデュタステリドの方がフィナステリドに比べてより効果が高いといわれています。

フィナステリドには、Ⅱ型5αリダクターゼを阻害する働きがあるとお伝えしました。しかし、5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型がありフィナステリドはⅡ型のみに作用するのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方に阻害作用を持ちます。また、Ⅱ型5αリダクターゼへの作用もフィナステリドの3倍といわれています。

<副作用>

性欲減退・勃起機能障害(ED)などの男性機能低下、肝機能障害など

■ミノキシジル

<効果>

ミノキシジルは髪の毛の成長に関わる毛乳頭細胞に作用し、ヘアサイクルを延長する働きがあるとされています。他にも、毛乳頭を活性化させる物質を産生したり、血液の流れをスムーズにしたりする効果を持ち、これらの作用により発毛を促していきます。ミノキシジルには、内服薬と頭皮に直接塗布する外用薬があり症状に合わせて処方が行われます。

<副作用>

頭痛やめまい、動悸、頭皮のかゆみやかぶれなど

AGA治療薬には大きく上記3つがありますが、肝機能障害の副作用が報告されているのは上記すべての薬剤です。

様々な副作用がある中、肝機能障害に関しては治療薬の添付文書に「重大な副作用」として位置付けられています。この記載だけみると、AGA治療薬は本当に安全であるのか不安になってしまいますよね。

実際のところ、副作用の危険性と発症率はどの程度なのでしょうか。

副作用「肝機能障害」について

フィナステリドやデュタステリドは、AGA治療に欠かせない治療薬の一つ。薬を服用しない限りAGAの進行を抑えることは難しいといえますが、副作用の危険性も気になるところです。

【肝臓の働き】

副作用の影響をみていく上で、まずは肝臓の基本的な働きについて知ることが大切です。私たちの体の中で肝臓がどのような働きを担っているのか確認していきましょう。

①:代謝
食事から摂取した栄養分はそのままの形で吸収できず、一度吸収しやすいよう形を変化させます。肝臓は、胃や腸で消化された栄養素を利用しやすい形に変え、貯蔵する働きがあります。貯蔵された栄養素は、必要に応じて各臓器へ送り出され活動の手助けをしています。
②:有害物質の解毒・分解
体にとって有害な物質を分解して無毒化する「解毒」の働きがあります。アルコールや薬剤、体内で発生したアンモニアなどの有害物質を無害なものへと処理します。必要以上のアルコール摂取は、肝臓での分解が追いつかず肝臓に負担がかかってしまうため注意しましょう。
③:胆汁の合成・分泌
肝臓は胆汁を合成・分泌する働きもあります。胆汁は主に脂肪の消化を手助けする働きを持ち、肝細胞から絶え間なく分泌されています。また、古くなった赤血球や微量金属など不要物を排出する役割も持ちます。

【肝機能障害の危険性】

肝機能障害とは、何らかの原因で肝臓が障害を受けて炎症が起こり、肝細胞が破壊されている状態を指します。肝機能障害が起こる原因としては、薬剤の服用、ウイルスやアルコールなどが挙げられます。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、肝臓に異常があったとしても自覚症状はほとんどないのが特徴です。軽度の場合は自覚症状が現れにくいですが、ある程度進行してくると食欲不振・吐き気・全身倦怠感・黄疸・腹水・肝臓肥大などの症状がみられるようになります。

しかし、自覚症状が現れてからだと既に手遅れになっていることが多く、最悪の場合「肝不全」となり機能を失ってしまう危険性もあります。そのため、早期の段階で肝臓の異常に気づけるよう、定期的な検査を行う必要があります。AGA治療薬による肝機能障害の重篤化はほとんど報告されていませんが、治療薬を服用する場合は定期的に血液検査を行い、肝臓の状態を確認しておくとよいでしょう。

肝臓の状態をチェックする血液検査

肝機能を確認する血液検査では、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの値をみます。これらは肝臓に存在する酵素で、フィナステリドやデュタステリドの添付文書には「AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇」が副作用として記載されています。

ASTなどは肝臓が障害を受け、肝細胞が破壊されると血中に流れ出るため値が上昇します。つまり、値上昇から肝機能障害の有無を確認することができるのです。

【高値を示す主な疾患】

血液検査の結果、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPが高値を示した場合に考えられる主な疾患は以下の通りです。

  • 慢性肝炎
  • アルコール性脂肪肝
  • 脂肪肝
  • 肝硬変
  • 肝がん
  • 栄養過多
  • 肝不全
  • 胆石
  • 胆道疾患
  • 心筋梗塞
  • ウィルス性肝炎
  • 黄疸

肝臓の疾患は何が原因であれ、慢性化すると肝不全になります。肝不全では黄疸、腹水、肝性脳症、全身の健康状態の悪化が症状として見られますが、放置すると死に至るケースもあります。最悪の場合を回避するためにも、やはり定期的な血液検査が有効といえるでしょう。

肝機能障害の発症率は?

薬が販売された後、薬品の有効性と安全性を再度調査する市販後調査の結果では、肝機能障害は2例(0.2%)と報告されています。また、男性機能低下などその他の副作用の発症率も低い結果となっています。

このことから、AGA治療薬における副作用の危険性は極めて低いといえるでしょう。しかし、副作用の可能性はゼロではありません。上記でお伝えしたような肝機能障害を防ぐためにも、服用中に何らかの症状を感じた場合は、すぐに医師に相談しましょう。

肝臓は人体において非常に重要な臓器です。通常、肝臓は一部分しか使っておらず肝臓が障害されても初期症状として現れることはまずありません。症状が出現するのは肝予備能がなくなったときです。しかし、そのときは肝障害は相当に進んでいます。原因にもよりますが元に戻すことは難しいため、早期発見が極めて重要です。AGAで肝機能障害が生じる可能性は低いですが、起こり得る副作用です。なんとなく薬をもらうだけの治療は大変危険なので、定期的に採血検査を行うよう心がけましょう。

また、ミノキシジルは肝機能障害以外にも腎機能障害や心機能低下の可能性もあります。髪の毛を生やすことはとても大切ですが、健康な体を維持することが前提であることは言うまでもありません。

AGA治療に関する悩みはAGAヘアクリニックへ

フィナステリドやデュタステリドは、副作用の発症率の低さに対して薄毛改善効果が大きいため、ガイドラインでも推奨度AとされているAGA治療薬です。そのため、比較的服用しやすい治療薬といえるでしょう。しかし、副作用の可能性もゼロではありません。安心して治療を行うためにも定期的な血液検査をしたり、診察時に薄毛以外の不調が起きていないかを医師に相談・確認してもらうことも大切です。

AGAヘアクリニックでは、患者様に安心して治療を行なっていただけるよう最善の環境をご用意しています。何度でもご相談いただけるよう、カウンセリング・診察は何度でも無料で行っています。お気軽にご相談ください。