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医師が教える薄毛やAGAの治療・対策メディア

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【医師が教える】60代で薄毛改善! 高齢でも効果が出るAGA治療

薄毛治療

「最近髪の毛が薄くなってきたけど、歳だから仕方がない…」AGA治療に興味はあっても、年齢的にもう遅いのではないかと感じている人は少なくないでしょう。しかし諦める必要はありません。AGAはたとえ60代や70代であっても治療を受けることができます。ただしAGAは進行性の疾患のため、早期治療が改善のポイントです。今回のAGAタイムスでは、AGAのメカニズムや高齢の方のAGA治療などについて解説します。

薄毛の原因はほとんどがAGA

成人男性の薄毛はほとんどがAGA(男性型脱毛症)であるといわれています。AGAは主に男性ホルモンに起因して発症する脱毛症です。一般的に額の生え際や頭頂部のつむじ周辺から抜け毛が起こり、時間をかけて少しずつ薄毛が進行していく特徴があります。AGAの発症には男性ホルモンの他にも遺伝や生活習慣など、様々な要因が関わっていると考えられています。また、AGAは進行性の疾患であるため、発症した場合は何らかの治療を施さない限り薄毛の進行を抑制することはできないとされています。

髪の毛のメカニズム

髪の毛は目に見える毛幹部分と地肌に埋まっている毛根部分に分かれています。毛根部分の最深部に位置する毛乳頭が髪の毛を作るよう指示を出し、指示を受けた毛母細胞が分裂を繰り返して髪の毛へと成長していきます。

髪の毛は全体が同じスピードで伸びているように見えますが、実は一本一本が異なる周期で成長しています。細胞分裂によって毛が伸び始める「早期成長期」、ある程度成長した段階の「中期成長期」、一番太くて丈夫な髪の毛に成長する「後期成長期」を経た後、毛球が縮小しはじめ細胞分裂が停止する「退行期」に突入。退行期の後、新たな髪の毛を成長させるための準備期間である「休止期」に入り、新たに生えてくる早期成長期の髪の毛に徐々に押し上げられて古い髪の毛が抜けていきます。

これらのプロセスのことを「毛周期(ヘアサイクル)」といい、生涯で決められた回数のみ行われます。なおヘアサイクルが終了した毛根から新しい髪の毛が生えてくることはありません。

AGA治療は何歳からでも可能

前述の通り、髪の毛には成長のサイクルがあります。しかしAGAを発症すると正常なヘアサイクルが阻害され髪の毛の成長期が短くなるため、髪の毛の一本一本が十分に成長できないまま退行期を迎えて抜け落ちたり、生えている髪の毛のツヤやコシがなくなったりします。

AGAの主な原因としては「テストステロン」という男性ホルモンの存在が挙げられます。テストステロンは「5αリダクターゼ」という体内の酵素と結びつき「DHT(ジヒドロテストステロン)」というホルモンに変化します。このDHTが男性ホルモンの受け皿である「アンドロゲンレセプター」と結合することでヘアサイクルに影響を及ぼし、薄毛や抜け毛といった症状が現れるのです。AGAを発症すると、ヘアサイクルの成長期が100日程度にまで短縮してしまうことがあるため、通常であれば1000〜2000日あるヘアサイクルが極端に短くなってしまう可能性があります。

加齢による薄毛はAGAと同様にヘアサイクルが短縮されることによって進行するため、AGAと同じ治療方法が採用されます。したがって、高齢であってもAGAによる薄毛の治療は可能ということになります。ただしAGAと同じく加齢による薄毛も進行性であるため、ヘアサイクルが残っているうちに早期治療を行うことが肝心です。

AGA治療薬の種類

現在、AGAは内服薬や外用薬による投薬治療が一般的です。主な治療薬にはフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルがあります。

●薄毛の進行を抑える「フィナステリド」と「デュタステリド」

AGAの治療薬として一般的に広く知られているのが「フィナステリド」と「デュタステリド」という2つの内服薬です。どちらの治療薬も、5αリダクターゼとテストステロンの結合を阻害し、DHTの生成を抑制する作用があります。双方とも作用機序は同じですが、より効果が見込めるのはデュタステリドとされています。

5αリダクターゼはⅠ型とⅡ型があり、AGAは主にⅡ型が関係しているといわれています。フィナステリドが阻害するのはⅡ型とされていますが、デュタステリドはⅡ型に加え、Ⅰ型も阻害する作用があります。さらにⅡ型5αリダクターゼに対する薬理作用はフィナステリドの3倍、増毛効果はフィナステリドの1.6倍と報告されています。

しかしフィナステリド、デュタステリド共に発症率は低いものの副作用が生じる場合があります。性欲減退や勃起不全(ED)などの男性機能低下、また肝機能障害に陥る可能性もあるため、服用後に異常を感じた場合は早めに処方を受けたクリニックに相談をするようにしましょう。

●発毛を促す「ミノキシジル」

「ミノキシジル」は、発毛を促進させる治療薬です。元々ミノキシジルは降圧薬として開発されたものですが、発毛の副作用がみられたため、薄毛治療薬として改良されました。現在AGA治療に使用されるミノキシジルには、頭皮に直接塗布する外用薬があります。またAGA治療薬として認可されていませんが、ミノキシジル内服薬が使用される場合もあります。

ミノキシジルは詳しい作用機序は解明されていませんが、ヘアサイクルの成長期を延長し、休止期を短縮する働きがあることがわかっています。前述のフィナステリドやデュタステリドと併用することでより効果が期待できます。ただし、前述の通りこの薬には降圧剤としての働きもあります。心疾患がある方などに対して副作用がみられる場合があるため、内服薬を服用する際は注意が必要です。また、近年では海外から個人輸入をすることも可能になりましたが、粗悪品が含まれていることも多く、副作用の観点からもAGA治療の専門病院などで処方してもらうようにしましょう。

AGA治療はAGAヘアクリニックへ

先述の通りAGAは進行性の疾患です。ヘアサイクルは人の生涯で決められた回数しか繰り返されないため、早期治療でヘアサイクルの乱れを改善させることが大切です。薄毛が気になる場合は年齢にかかわらず一度AGA治療の専門病院などを受診することをおすすめします。いつまでも若々しい髪の毛を保つための大きな一歩となるかもしれません。

AGAヘアクリニックには60代、70代の患者様もいらっしゃいます。60代以降でヘアサイクルが残っている方も多くおられます。薄毛治療を諦めていた方もまずは一度、当院へ診察にお越しください。まだ薄毛が改善できるチャンスがあるかもしれません。

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