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【医師コメントつき】緑茶が育毛に効果あり?その理由と効果を解説

サプリ・栄養

古くに日本へ伝わったお茶は、歴史とともに変化しながら日本人に親しまれてきました。昔は貴重とされていたお茶も現在では広く普及し、誰でも容易に手に取ることができます。

お茶には緑茶をはじめ烏龍茶や紅茶など様々な種類がありますが、中でも緑茶には育毛によいとされる成分が多く含まれているといわれています。緑茶と育毛の間にはどのような関係性があるのでしょうか。今回のAGAタイムスでは、緑茶が育毛に効果的であるとされる理由や活用方法などを解説していきます。

なぜ緑茶が育毛に効果的なのか

緑茶が育毛に効果的であるといっても、それらの接点が思い浮かぶ方は少ないでしょう。緑茶が育毛によいとされる理由は緑茶に含まれる栄養素にあります。

緑茶にはカテキンをはじめ、テアニンやビタミンなど体によいとされる栄養素が多く含まれています。中でもカテキンには育毛をサポートする効果があるといわれています。しかし緑茶を摂取することで薄毛の直接的な予防改善効果は期待できず、あくまで緑茶に含まれる栄養素が育毛によい環境づくりのサポートをしてくれるという表現が正しいといえるでしょう。当然のことながら、育毛によい環境が整うことで髪の毛の正常な生成へつながります。

では、私たちの身近にある「緑茶」のどのような部分に上記のような効果が期待できるのでしょうか。カテキンが持つ効果についても詳しくみていきましょう。

【カテキンの育毛サポート効果】

カテキンの持つ育毛サポート効果は以下のものが挙げられます。

■紫外線ダメージから皮膚を保護する効果
皮膚は人体の最外層に位置することから常に紫外線や温度、湿度の変化などにさらされ酸化ストレスを受けやすい環境にあるといえます。この酸化ストレスによって体内に発生する活性酸素は、老化を進行させたり細胞障害をもたらしたりするといわれています。髪の毛の生成も毛母細胞の分裂によるため、細胞の働きが阻害されることで髪の毛の生成が阻害されることになります。
カテキンには活性酸素を抑制し細胞の衰えを抑制する働きがあるといわれており、結果的に髪の毛を生成する細胞の働きをサポートする効果が期待できると考えられます。

活性酸素とは、呼吸によって体内に取り込まれた酸素が通常より活性化された状態のことを指します。通常、体内の免疫機能や感染防御などの役割を担う活性酸素ですが、過剰になると上記のような細胞障害をもたらすことが知られています。

■ホルモンバランスを整える効果
薄毛や抜け毛の原因の一つにジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるホルモンの一種が大きく関わっていると考えられています。薄毛の原因となるDHTは男性ホルモンの一種であるテストステロンと、5αリダクターゼといわれる酵素が結合することによって生成されます。
緑茶に含まれるカテキンには、5αリダクターゼを抑制する働きがあるという報告があります。5αリダクターゼの抑制は薄毛や抜け毛の原因となっているDHTの生成を阻害することにも繋がるため、薄毛や抜け毛の予防、育毛効果などが期待できるといえます。
■体脂肪低減作用
肥満は体脂肪が過剰に蓄積した状態のことを指し、糖尿病など様々な疾患のリスクを高めます。肥満になることで直接薄毛になるわけではありませんが、肥満度と男性型脱毛症であるAGAの重症化に相関があるという報告もあります。
緑茶に含まれるカテキンには脂肪の分解と消費に関わる酵素の活性を高め脂肪をエネルギーとして消費しやすくする効果があると考えられています。このような効果を持つカテキンを摂取することで、間接的には育毛効果が期待できるかもしれません。

緑茶に含まれる育毛に効果的な成分

緑茶にはカテキンの他にも育毛によい環境づくりに効果的とされる栄養素が多く含まれています。緑茶に含まれる各栄養素の特徴についてみていきましょう。

・ビタミンC

ビタミンCは髪の毛の元となる毛包幹細胞を維持するコラーゲンの生成をサポートするといわれています。またビタミンCには老化の原因となる活性酸素から細胞や組織を守る抗酸化作用があるとされています。ビタミンCの効果を高めるためにはビタミンEと併せて摂取するのがおすすめです。

・ビタミンE

ビタミンEはビタミンCと同じように強い抗酸化作用を持ち、活性酸素から体を守る働きがあります。他にも毛細血管を広げて血流を改善する効果が期待でき、髪の毛の生成に必要な栄養が頭皮まで行き届きやすくなるようサポートする働きがあります。

・テアニン

お茶の旨みや甘味に関与するテアニンは、薄毛の原因の一つともいわれるストレスを緩和する効果があるとされています。また血行を良くしたり睡眠を促したりと、育毛によい環境を整える効果の手助けをすると考えられています。

上記のような栄養素は間接的に育毛に関係する可能性はありますが、直接抜け毛や薄毛に効果が期待できるものではありません。あくまでも自宅で簡単に取り入れられる健康法と考える方がよいでしょう。緑茶は健康によい反面、過剰摂取は不眠などの症状の原因になることがあるため適量を意識しましょう。

栄養素を逃さずに緑茶を飲む方法

育毛のためにせっかく緑茶を飲むのであれば、より多くの栄養素を摂取できるよう工夫したいもの。簡単に淹れることができる緑茶ですが、一工夫するだけで抽出できる栄養に違いが出てきます。次からは緑茶をいれる際、より多く栄養を抽出するためのポイントをご紹介いたします。

1. 茶葉選び

緑茶の茶葉には様々な種類があり、選ぶ茶葉によって栄養素が若干異なります。お茶の旨味成分を引き出すテアニンを多く含むものなら上級煎茶、一方でお茶の苦味成分を引き出すカテキンを多く含むものなら二番茶・三番茶の煎茶をおすすめします。抽出したい栄養素を考慮して、好みや気分で選ぶとよいでしょう。

2. 水選び

茶葉の持つ成分をバランスよく抽出するために良質の軟水を使用するのがおすすめです。水道水の場合は浄水器を使用するのがよいでしょう。いずれの場合も水は一度完全に沸騰させた後、蓋を取り5分以上沸かし続けポットへ移しましょう。

水道水には、消毒用のカルキ(塩素)が含まれています。カルキは緑茶に含まれるビタミンCなどの成分を破壊する恐れがあるため浄水器の使用をおすすめします。また、上述したような沸かす際の一手間でカルキ臭をとることができます。

3. 温度

カテキンは高温で溶け出しやすい性質を持つため、カテキンを多く抽出したい場合はお湯の温度が低くなりすぎないよう気をつけましょう。ただし、カテキンは渋味成分なので味わいは渋くなります。一方でテアニンを多く含むようなお茶を楽しみたい場合は、少し低めの温度で淹れることによって苦味を抑え、甘さの引き立った緑茶を楽しむことができます。

このように緑茶は、淹れる時間や温度によって抽出される栄養素が異なってきます。ご自身の好みや抽出したい栄養素を考慮して淹れてみてください。

緑茶で育毛のサポートを

緑茶には育毛をサポートする栄養素が多く含まれています。緑茶であれば比較的簡単に用意できるので、日常生活に取り入れてみてもよいでしょう。しかしながら、これらの栄養素は間接的に育毛をサポートするのみで、直接的に髪の毛の生成に関与しているわけではありません。AGAヘアクリニックでは抜け毛や薄毛でお悩みの方に無料で診察やカウンセリングを行っております。髪の毛の状態が気になる方はぜひ、お気軽に当院へお越しください。

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