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医師が教える薄毛やAGAの治療・対策メディア

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【医師コメントつき】薄毛を助長する紫外線対策には帽子が最適?

毛髪・頭皮ケア

日差しが強い夏だけでなく冬の間にも降り注いでいる「紫外線」は、抜け毛や薄毛を助長する可能性があることをご存知でしょうか。髪の毛や頭皮を守るため紫外線を浴びないようにするには帽子の着用が有用とされています。

「帽子を被るとハゲる」という噂も存在しますが、帽子を被るだけで抜け毛が増えるという科学的根拠はありません。むしろ帽子は紫外線を防御してくれる優秀なアイテムなので、ぜひ活用して薄毛対策をしましょう。

今回のAGAタイムスでは、薄毛を助長するとされる紫外線の詳細や紫外線対策について紹介していきます。

紫外線は薄毛を助長する恐れがある

なぜ紫外線によって薄毛は助長されるのかを解説する前に、まずは紫外線について説明します。紫外線の光線には種類があり「UV-A」「UV-B」「UV-C」と3つに分類されています。

「UV-A」は大気にあまり吸収されず、地表に到達します。生物に与える影響は比較的小さいとされていますが、深達度が深く、表皮を通り抜けて真皮にまで到達します。

生体内の様々な分子に吸収されると活性酸素が生じるため、細胞やDNAを損傷します。つまり、毛母細胞や毛包幹細胞を損傷させる恐れがあり、抜け毛や薄毛の原因になる可能性があると考えられます。

また「UV-B」は、地表に到達する量は太陽光のうちわずか0.2%程度ではあるものの、生物に与える影響は大きいのが特徴です。そのため皮膚炎などの原因になるだけではなく、 表皮細胞やDNAを損傷させることで皮膚癌の発症リスクも高まります。

一方で「UV-C」は成層圏でオゾン層と酸素分子によって吸収されるため、基本的に地表には到達しません。しかし、オゾン層にオゾンホールが現れることで地球に届く危険性が増すともいわれています。

紫外線から頭皮を守る方法

紫外線から身を守るには「紫外線に当たらないこと」が一番です。1日のうちでも紫外線量が多いとされる10〜14時の間は特に直射日光を避け紫外線を浴びないよう注意しましょう。しかし、日常生活において完全に紫外線を避けて過ごすことは難しいかと思います。日常生活だけでなく仕事柄やレジャーなどで紫外線に当たる機会がある場合は、何らかの対策を打つことが大切です。

■具体的な紫外線対策
頭皮に降り注ぐ紫外線を防御するには、帽子の着用や日傘の使用が有用です。紫外線を含む太陽光が直接頭皮に当たらないようにすることが最も重要なので、帽子を持ち合わせていない場合はタオルなどで頭部を覆うのも効果的でしょう。
また日焼け止めを用いることも紫外線の防御には有効とされています。しかし頭皮に均一に日焼け止めを塗布することは難しいため、最近ではスプレータイプの日焼け止めや飲む日焼け止めも販売されていますので、生活スタイルに合わせて対策することが重要です。
■紫外線対策において気を付けるべき点
帽子は衣類と同様に、長期間着用していると汗や皮脂汚れが付着します。素材に汗や皮脂が吸収されることで雑菌が繁殖してしまう危険性もあるのです。いくら紫外線を予防していても、雑菌が繁殖した帽子を使用し続けることは頭皮に悪影響を与えかねません。帽子を使用する際は衛生面にも気を配り、定期的に洗濯や陰干しをして清潔に保ちましょう。
また、汗をかき頭皮が蒸れることで雑菌が繁殖しやすくなります。頭皮に雑菌が繁殖し頭皮環境が悪化することで抜け毛の増加を招く可能性があるため、紫外線に当たる心配のない場所では帽子を脱ぎ、頭皮の汗をこまめに拭くよう心がけてみてください。
薄毛につながる頭皮トラブルを避けるためには、着用する帽子のサイズも重要です。サイズが小さすぎると頭が締め付けられることで髪と頭皮との間に摩擦が生じ、髪の毛や頭皮にダメージを与えてしまう可能性があります。髪の毛の摩擦は切れ毛や抜け毛、枝毛の原因にもなりうるため小さすぎないサイズを選ぶとよいでしょう。

薄毛の原因は紫外線だけではない

先に述べたように、紫外線を多く浴びていると毛母細胞や毛包幹細胞が損傷する恐れがあります。

毛母細胞は髪の毛が成長する上で欠かせない細胞です。そのため紫外線によって毛母細胞が損傷した場合は髪の毛が十分に育つことができなくなり抜け毛や薄毛に繋がることが考えられます。

また毛母細胞を作り出す毛包幹細胞が紫外線により障害を受けると毛母細胞が生成できなくなり、毛包幹細胞がなくなるとどんな治療をしても発毛が期待できなくなってしまいます。抜け毛や薄毛を助長する恐れがある紫外線ですが、抜け毛や薄毛の原因は紫外線だけではありません。

成人男性の薄毛の原因に多く見られるAGA(男性型脱毛症)は、主に男性ホルモンの影響を受けて発症します。また男性ホルモンの影響だけでなく生活習慣が抜け毛や薄毛に何らかの影響を及ぼすこともあると考えられています。AGAは進行性の疾患であるため、早期に発見し治療を行うことが重要です。抜け毛や薄毛が気になる場合はAGA治療専門のクリニックで医師に相談するとよいでしょう。

AGAの場合は薄毛治療を

AGAの原因は、男性ホルモンの一種「テストステロン」が体内の還元酵素「5αリダクターゼ」の影響を受けることで生成される「DHT(ジヒドロテストステロン)」です。このDHTがヘアサイクルを短縮することで、抜け毛や薄毛を誘発します。

髪の毛は一定の周期「ヘアサイクル」が繰り返されることで成長しますが、ヘアサイクルは一生涯で繰り返される回数に限りがあるため、AGAを発症した場合はヘアサイクルが尽きる前に治療を施さなければ改善されません。

AGAの治療には投薬治療や植毛術、レーザー照射治療など様々な方法がありますが、現在、国内で最も推奨されている治療は投薬治療です。中でも以下3つのAGA治療薬が特に有効だとされています。

  • フィナステリド内服薬
  • デュタステリド内服薬
  • ミノキシジル外用薬

『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』では、これらが最も高い推奨度の「A」に位置づけられています(男性患者の場合)。

フィナステリド、デュタステリドは5αリダクターゼを阻害しDHTの生成を阻止する働きを持っています。一方でミノキシジルはヘアサイクルの成長期を延長させ、休止期を短縮する効果や、毛乳頭細胞を増殖させる働きがあります。

これらのAGA治療薬を用いてヘアサイクルの正常化、さらには延長を促し、抜け毛や薄毛を改善していく方法が最近の標準的治療とされています。

頭皮の紫外線対策もご相談ください

AGAヘアクリニックはAGA・薄毛治療専門のクリニックです。男性のAGA治療をはじめ女性の薄毛治療も行っております。医師による診察や相談は何度でも無料でお受けいただけますので、抜け毛や薄毛が少しでも気になった場合にはお気軽にご相談ください。

紫外線による抜け毛や薄毛の助長を防ぎたい場合は、紫外線をブロックすることや、日々の頭皮ケアが重要です。しかし、自覚症状がない場合には、自分の頭皮がどういう状態か把握できず「どう対策すべきか分からない」という方も多くいらっしゃいます。

当院では、ほぼ全てのカウンセラーが毛髪診断士の資格を有しており、かつAGA・薄毛専門の医師が診察をします。生活習慣をお伺いし、帽子での予防が難しい場合には日々の頭皮ケアのアドバイスや、ヘリオケアという飲むサプリメントを提案することもあります。頭皮の日焼けが気になる方は、ぜひ一度ご相談にいらしてください。

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