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【医師コメントつき】白髪は抜くと増えるのか? 白髪のメカニズムと薄毛との関係

毛髪・頭皮ケア

白髪はカラーリングやカット、また白髪を抜くなどの方法でカバーする方が大半かと思います。ここで気になるのが「白髪は抜くと増える」という噂です。また、カラーリングに関しても薄毛や白髪につながる可能性があるのか気になるところです。今回のAGAタイムスでは、白髪は抜くと増えるか、また白髪への対策、そして薄毛との関係性について解説します。

白髪は抜くと増えるのか

結論からお伝えすると、白髪を抜いても白髪の量が増えることはありません。しかし、白髪を抜いた毛穴から新たに生えてくる髪の毛は当然白髪であるため、抜いても白髪の総数が減少することはないでしょう。

また、白髪は抜いても増えませんが、無理に抜くことで毛穴周辺の組織を傷つけてしまう恐れがあります。頭皮の炎症は、髪の毛の正常な生育にとって悪影響を与えます。そのため、白髪を抜くのは控えたほうがよいでしょう。

白髪が生えるメカニズム

そもそも白髪になってしまうのはなぜでしょうか。白髪になると、髪の毛の寿命が終わるのかと不安に感じる方も多いかもしれません。

実は髪の毛は本来無色であり、髪の毛に色をつける役割を担っているのは「メラニン色素」です。つまり、髪の毛が生成される過程でメラニン色素が供給されることによって髪の毛が着色されるようになります。

メラニン色素は「メラノサイト」と呼ばれる細胞から生み出されています。そのため、メラノサイトの機能が低下するとメラニン色素の生成が滞り、髪の毛をうまく着色することができなくなってしまいます。

白髪には上記のメカニズムがあることからも、白髪を抜くことと白髪の増減は直接的な関係性はないと考えられています。

【メラノサイトの機能が低下するのはなぜ?】

メラノサイトの機能低下を引き起こす原因はいくつか考えられますが、主に「加齢」「血行不良」「栄養不足」「ストレス」などが挙げられます。

栄養不足や血行不良により、細胞の活動に必要な栄養の供給が滞るとメラノサイトの活動にも悪影響が出てきてしまう可能性があります。また、ストレスで交感神経が活性化されることで「ノルアドレナリン」が産生され、メラノサイトの機能低下へつながる恐れもあるといわれています。

白髪についての研究も進み、2000年頃から白髪の仕組みについて様々なことがわかってきています。上述のように、メラノサイトが生成するメラニン色素の作用によって白髪に色がつきます。メラニン色素にはいくつか種類があり、その割合によって金髪、茶髪、黒髪など、色味が左右されます。

したがって、白髪の原因は以下の3つが考えられます。

  • ①メラニン色素がうまく作用しない
  • ②メラニン色素が生成できない
  • ③メラノサイトが枯渇している

白髪の多くは、この③が原因です。メラノサイトは色素幹細胞という細胞が分化することで生成されます。つまり、色素幹細胞が健康で十分量あればメラノサイトが作られるわけです。しかし、色素幹細胞が枯渇してしまうともうメラノサイトを生成できません。色素幹細胞を傷害する一番の原因は紫外線です。そのため紫外線のケアがとても重要になります。

白髪を抜く以外の対処法

現時点では、白髪を100%防ぐことは難しいでしょう。しかし、生えてきた白髪をそのまま放置するのことには抵抗を覚える方も多いはず。白髪は抜く以外にどのような対処法があるのでしょうか。

■白髪を根本からカットする

白髪を抜くのではなく、根本ギリギリからハサミでカットする方法です。ただ生えている髪の毛をカットするだけなので毛穴などに負担がかかりません。ただ、白髪の本数が多くなるとこちらの方法での対処は難しくなるでしょう。

■白髪染めする

カラーリングするのも一つの手段、こちらも一般的な対処法です。カラーリングといっても種類が多く、どのカラーリング方法を選べばよいか悩む方もいるのではないでしょうか。ここでは、白髪染めとして代表的なものを3種類ご紹介します。

1.ヘアカラー(アルカリカラー)
ヘアカラーは最も一般的なカラーリング方法です。ヘアカラーには色のある髪の毛の染色を目的とした「おしゃれ染め」と白髪を染色することを目的とした「白髪染め」の大きく2種類があります。
ヘアカラーでは、アルカリ剤で髪の毛のキューティクルを開き脱色(ブリーチ)してから染色します。ブリーチをするため、どのような色味を選択したとしても髪の毛の傷みは避けられません。ただその分、しっかりと髪の毛を染色してくれるため色持ちも良いのが特徴です。
おしゃれ染めと白髪染めの大きな違いは、ブリーチ力と染毛力のバランスです。おしゃれ染めは、色のある髪の毛に使用することからブリーチ力の方が染毛力よりも高く調合されています。一方、白髪染めは染毛力の方が高く、色のある髪の毛と白髪が綺麗に染まるように調合されているのが特徴です。
2.ヘアマニキュア
ヘアマニュキュアはヘアカラーとは異なり酸性のカラーリング剤で、髪の毛の表面に帯電しているイオンに結合して染色します。そのため髪の毛をブリーチする効果はなく、髪の毛の表面をコーティングするような形で染色するのが特徴です。
表面をコーティングするだけなので色持ちはヘアカラーと比べて短くなりますが、髪の毛の痛みが少ない点も特徴の一つとして挙げられます。またブリーチ効果がないことに伴い、髪の毛を明るくする効果はないので白髪や脱色している髪の毛に対しておすすめしたいカラーリング方法です。
3.カラートリートメント・カラーシャンプー
カラートリートメントやカラーシャンプーは、普段使用しているトリートメントやシャンプーと置き換えることで、徐々に髪の毛を染色していくものです。名前の通り、基本的にはトリートメントやシャンプーなので、髪の毛や頭皮にダメージがないのが特徴です。
ヘアマニュキュアと同様、髪の毛の表面をコーティングすることで染色します。そのため、ヘアカラーと比較すると色づきや色持ちは良くありません。また、ヘアマニキュアよりも染色力は控えめです。

■生活習慣を見直す

先述したように、髪の毛に色素を与えるメラノサイトの機能が低下する原因としては「加齢」「血行不良」「栄養不足」「ストレス」などが挙げられます。白髪を予防するには上記の原因をなるべく抑えることも大切です。

例えば、普段から栄養バランスの偏った食生活を送っている方は髪の毛の生成に必要な栄養が不足する可能性があり、白髪を招きやすくなることも考えられます。また、ストレスなどで血行不良になるとバランス良く栄養を摂取していても、頭皮まで必要な栄養が行き届かない場合もあります。

上記の原因が必ずしも白髪へ関与しているわけではありませんが、普段から原因を作らないように心がけることも白髪予防の一つといえるでしょう。

薄毛同様、白髪は遺伝的な要素も強く環境因子を改善しただけでは進行を止められないことも多いです。しかし、環境因子が全く関係ないわけではありません。

前述のように最も取り入れたいのは、紫外線対策です。帽子や、日焼け止めスプレーなどを利用しましょう。次に、ストレス。色素幹細胞へのストレスによる損傷作用も示されています。ストレス社会である昨今、ストレスフリーになることは難しいかと思いますが、趣味や適度な運動など、こまめにリフレッシュの時間を設けて少しでもストレスを発散するようにしましょう。

髪の毛に関する悩みはAGAヘアクリニックへ

髪の毛に関する悩みは多岐にわたります。自分の髪の毛をみるたびに白髪や薄毛などが心配で悩むのであれば、一度髪の毛に関する専門クリニックへ相談してみるのもよいでしょう。

AGAヘアクリニックでは、さまざまなお悩みをお持ちの患者様に寄り添った治療を行なっております。男性の脱毛症の中にはAGA(男性型脱毛症)という進行性の脱毛症も存在します。もし、AGAである場合は早期治療が薄毛改善のために大切となります。当院は、診察は何度でも無料で行なっておりますので、お気軽にご相談ください。

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