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医師が教える薄毛やAGAの治療・対策メディア

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【医師が教える】ヘアカラーが薄毛の原因に? 頭皮・ヘアダメージの仕組みを解説

毛髪・頭皮ケア

ヘアサロンやセルフケアで誰もが気軽に、思い思いの髪色を楽しめる「ヘアカラー」。昨今では“身だしなみに気を遣ううえでは欠かせない手段”の一つとなっています。しかし万が一、ヘアカラーが薄毛の原因になってしまうとすれば、大きな問題ではないでしょうか。

そこで今回のAGAタイムスではヘアカラーと薄毛の関係性について解説していきたいと思います。

ヘアカラーに用いられる薬剤の種類と特徴

ヘアカラーと薄毛の関係性を探るためには、まず“ヘアカラーに用いられる薬剤の基礎”について知っておく必要があります。

一般的に髪を染める行為を総括して「ヘアカラー」だと認識している方が多いと思われます。しかし、ひと口にヘアカラーといっても実は用いられる薬剤には細かな分類があり、使用する薬剤によって染色のメカニズムも大きく異なります。

細かな分類については、以下の表にまとめています。

表に記載の通り、ヘアカラーに用いられる薬剤は大きく分けて「医薬部外品」と「化粧品」の2種類に分類できます。この2種類の大きな違いは髪の毛に直接作用する有効成分の有無であり、化粧品には そのような有効成分が配合されていません。また、薬機法(旧・薬事法)の区分に応じて医薬部外品に分類される薬剤を「染毛剤」、化粧品に分類される薬剤を「染毛料」と区分しています。

上記のようにヘアカラーに用いられる薬剤は種類が多いため、さらに細かなジャンルに分けられていますが、ここではひとまず一般的にヘアカラーの施術で用いられる機会の多い“主な薬剤”について染毛のメカニズムや特徴を簡単に説明します。

【酸化染毛剤:ヘアカラー、白髪染め】
ヘアカラーや白髪染めなどの薬剤は、医薬部外品のなかでも「永久染毛剤」と呼ばれる染色効果の高い薬剤に分類されています。そのなかでも「酸化染毛剤」はアルカリの性質を持っている薬剤であり、髪の毛にしっかりと色素を定着させ2~3か月ほど色味を長持ちさせてくれる半面、染色の工程でキューティクルを無理やり開いて毛髪内部まで影響を及ぼす、またメラニン色素を脱色させるなど髪の毛への負担が大きいため比較的ヘアダメージが大きいという特徴があります。また、刺激性が強く、ヘアカラーリング剤の中でもアレルギーを引き起こしやすい薬剤とされています。
白髪染めの場合も仕組みはヘアカラーと同じですが、白髪が染まりやすいように成分が調合されている点が異なります。
【脱色剤・脱染剤:ヘアブリーチ、ヘアブライトナー】
ヘアブリーチは、髪の毛をハッキリとした明るい色味にしたい場合に使用します。ヘアカラーと同様、医薬部外品に該当する薬剤ですが、そもそも染色する用途であるヘアカラーとは異なり、髪の毛の色素であるメラニンを分解して脱色することを目的とした薬剤です。以前のヘアカラーで染めた色味を落とすこともできるため脱染剤とも呼ばれます。
ヘアカラーの説明でもお伝えしたように、脱色の過程で髪の毛は大きなダメージを受けます。したがってヘアブリーチも効果が高い分、髪の毛が傷みやすい薬剤だと言えるでしょう。また、過硫酸塩を使用したものなどは体質や皮膚の状態によりかぶれなどを引き起こす可能性もあります。
【半永久染毛料:ヘアマニキュアなど】
半永久染毛料と呼ばれる薬剤はヘアカラーとは異なり、髪の毛の深部まで薬剤を浸透させることはありません。カラートリートメントやカラーリンス、酸性カラーなど、半永久染毛料に分類される薬剤の種類は多様ですが、ここでは主な薬剤としてヘアマニキュアの説明をしていきます。
ヘアマニキュアは髪の毛を酸性に近づけてプラスイオンを増やし、マイナスイオンを持つ酸性染料が染着しやすくなるよう働きかける薬剤です。ヘアカラーの酸化染料に比べ、酸性染料は染料の分子が細かいため毛髪内部までは浸透できず表面からキューティクルの内側までしか染まりません。したがって、カラーの色持ちは2~4週間程度と比較的短くなっていますが、その分髪の毛へのダメージも穏やかであるといわれています。

ここまでに説明した内容を踏まえて、ヘアカラーと薄毛の関係性を見ていきましょう。

ヘアカラーと薄毛の関係

結論からお伝えすると、ヘアカラーが薄毛を招く可能性はないとは言い切れません。その主な要因は、大きく分けて2つあります。

■頭皮ダメージ
ヘアカラーをした人の約1割は、皮膚や体になんらかの支障が生じた経験があるといわれています。頭皮ダメージを起こしてしまう要因として考えられるのは、薬剤の刺激やアレルギーによる頭皮トラブルです。
ヘアカラーの薬剤は刺激が強いものもあるため、もともと皮膚が敏感な場合や皮膚に傷がある場合、皮膚のバリア機能が弱っている場合などは頭皮に付着することで赤みや痛み、かぶれなどを生じる「刺激性接触皮膚炎」を招くことがあります。また、頭皮に付着した化学物質から身を守るために免疫が過剰反応し、かゆみ、その後に赤みや腫れなどの炎症を引き起こす「アレルギー性接触皮膚炎」を発症する可能性も考えられます。このような頭皮トラブルを発症すると正常な育毛が妨げられる恐れがあるため、抜け毛や薄毛に繋がる可能性が考えられます。
■ヘアダメージ
髪の毛には「メデュラ(毛髄質)」というたんぱく質でできた芯があり、それを覆っているのが「コルテックス(毛皮質)」と呼ばれる物質です。さらにそのコルテックスの周りを「キューティクル(毛小皮)」が包むことで、外部の刺激から髪の毛の内部を守っています。

先述の通り、ヘアカラーに用いられる薬剤にはさまざまな種類がありますが、ヘアカラーや白髪染めのような酸化染毛剤、脱色剤などはキューティクルやコルテックスに大きなダメージを与えます。また、ヘアマニキュアは比較的髪の毛への影響が穏やかであると説明しましたが、配合されているベンジンアルコールやエタノールなどの成分が毛髪表面を保護している18-MEA(18-メチルエイコサン酸)を脱離させて髪の毛を損傷させるといわれているため、全くダメージを受けないわけではありません。

このようにヘアカラーに用いられる薬剤により髪の毛が傷むと、髪の毛本来のコシやハリを失い、髪の毛が脆く細くなって切れ毛に発展することがあります。髪の毛全体がそのような状態になることで必然的に髪の毛のボリューム感が減少するため、薄毛になったように見えてしまうことがあります。

ヘアカラーを施すこと自体が直接薄毛の原因になることはありませんが、これらのような理由から、間接的に抜け毛の増加や薄毛を誘発する可能性はあります。

次からは、抜け毛の増加や薄毛のリスクを避け、ヘアカラーと上手に付き合っていくための注意点について説明していきます。

ヘアカラーを行う際の注意点

ヘアカラーを施す際は以下3つの注意点を意識して、リスクを最小限に抑えましょう。

①:施術はプロに頼む
美容室を予約する手間や美容師さんと会話をする煩わしさがない、コストが抑えられるなど、セルフケアのメリットはたくさんありますが、自分でカラーリングを行うとどうしても頭皮などに薬剤が付着してしまう可能性が高くなります。また、カラーリング後のケアが行き届かないことや市販の安価な薬剤を用いることからヘアダメージがより重くなる可能性もあります。
カラーリングによる頭皮トラブルや髪の毛の傷みを最小限に抑えたいのであれば、その道のプロである美容師に施術してもらうのが得策です。プロに依頼することで色ムラが出てしまったり、きちんと染色しなかったりなど仕上がりの質が悪くなるリスクも避けられるでしょう。
②:リタッチなどで髪の毛へのダメージを抑える
日本人の髪の毛は1日約0.3~0.4mm伸びるといわれています。つまり、カラーリングを行ってからひと月経過するごとに約1cmほど伸びる計算になります。
一般的に、おしゃれ染めや白髪染めを施してから約2か月ほど経過し根元の色味が2cmほど伸びてくると、色味の違いや白髪が目立つようになるため、ヘアカラーのメンテナンスは2か月に一度が目安だといわれています。
しかし、都度フルカラーを行うと髪の毛のダメージがより早く深刻化する恐れがあるため、1〜2度はリタッチを挟み、色抜けが目立つようになった頃にフルカラーで全体をメンテナンスするなど、ヘアダメージを最小限に抑えるための工夫も必要です。
③:ヘアカラー後のヘアケアを徹底する
薬剤によってダメージを受けた髪の毛を労わることはもちろん、ヘアカラーで染色した色味を長持ちさせるためにも、カラーリング後のセルフケアは欠かさないようにしましょう。
美容室などでも説明はあるかと思いますが、ヘアカラーを行った当日は自宅でのシャンプーを控えることが賢明です。カラーリング直後の髪の毛はアルカリ性に傾いており、この期間は髪の毛が不安定な状態にあるため水に濡れるだけで染料が流れ出てしまい退色が進む原因になります。また、翌日以降シャンプーをする際には開きがちなキューティクルをケアするためにも、シャンプー後にトリートメントを用いるのがおすすめです。

適切なヘアカラー習慣で薄毛のリスクを避ける

ここまでに説明した通り、ヘアカラーが薄毛の直接的な原因となることはありませんが、頭皮トラブルやヘアダメージなどが要因となり間接的に薄毛を招く可能性はあります。しかし、ヘアカラーが習慣化されている方の場合、突然ヘアカラーを辞めるのはむずかしいでしょう。その場合は、ここまでに説明した注意点など意識して出来るだけ頭皮や髪の毛に負担をかけない適切なヘアカラー習慣を心がけてください。

また、ヘアカラーには気を遣っているはずなのに大量に髪の毛が抜ける、もしくはすでに薄毛が目立つようになっているという場合は、他に原因があるかもしれません。そのような場合は、なるべく早めに診察を受けて原因を特定することをおすすめします。

薄毛治療専門の「AGAヘアクリニック」は、患者様一人ひとりの原因に合わせて適切な治療を提案しております。診察は何回でも無料なので、少しでも薄毛や抜け毛などの症状が気になる方はお気軽に相談にお越しください。